ラボ
小さく作り、本当に試す
AIネイティブの試作を、速く作ってそのまま公開しています。1つひとつが、いまの道具が新しい領域で何をできるのかを試すものです。実験のまま終わるものもあれば、先へ進むものもあります。
なぜ公開の場で行うのか
ラボは、AIが何に向いているのかを見つける場所です。実際に何かを作り、人に使ってもらうことで確かめます。これがあることで、私たちの助言は正直でいられます。自分たちで徹底的に試していないやり方を、お客様にお勧めすることはありません。
同時に、これは証拠でもあります。AIに何ができそうかを語ることは誰にでもできます。ブラウザで開けるラボは、言葉よりも反論しにくいものです。
難しいのは、きれいに分割できる仕事を見つけることです。互いにぶつからずに別々に進められる部分があるプロジェクトなら、同時に走らせます。分割できないことも多く、そのときは1つずつ進めます。
Guten Glance
gutenglance.com で公開中
古典の名作から、掘り出しものを見つける
Project Gutenberg には数万冊の本が収められており、すべて無料で読めます。難しいのは、どこから読み始めるかです。Guten Glance は一冊を選び、読む価値のある一節を探し出して、目の前に置きます。
Guten Glance はAIをどう使っているか
毎日、Project Gutenberg から無作為に一冊を選び、内容を解析します。Gemini 3 Flash がその本を読み、最も読む価値のある一節を選びます。指示はひとつだけ、強く与えてあります。筋書きを明かさないこと。そのうえで抜粋に主題のタグを付けるので、少年がおもちゃを選び間違える場面は、処世・先見・成長といった見出しの下に収まります。
面白いのは、この制約です。「最良の一節を探せ」は検索の問題です。「本の筋書きを明かさない範囲で最良の一節を探せ」は、その本が何をしようとしているのかを理解することをモデルに求めます。AIには任せられないと思われがちな類いの判断です。頼み方さえ間違えなければ、任せられます。
これはこの会社の主張そのものを、1週間で検証できる大きさに収めたものです。サイト自体も、お客様向けに作るときと同じやり方で、AIネイティブに設計・構築しました。
- AIによる選定とタグ付けGemini 3 Flash が、無作為に選ばれた一冊から筋書きを明かさない抜粋を選び、主題ごとに分類します。
- 全文を無料で読めるどの一節からも、Project Gutenberg の全文へ直接つながります。パブリックドメインなので、有料の壁もアカウント登録もありません。
- 語り合うための機能プロフィール、保存、コメント、返信、賛否の投票。一節から会話が始められます。
- きちんとした運営管理と投稿監視の仕組みを備えています。更新の頻度も設定できます。
Simul
開発中 · Chrome 拡張機能
ウェブのための同時翻訳です。Simul は1つのページを2つの言語で並べて表示します。片側には本物のページ、もう片側にはお使いの言語の読み取り専用の写しが並びます。操作は本物のページで行い、読むのは写しのほうです。
ブラウザの自動翻訳は、いま使っているページそのものを書き換えます。ふつうの記事であれば問題ありません。しかし予約フォーム、行政のサイト、注文画面ではそうはいきません。入力中のフォームの文字を裏で差し替えることこそが、フォームが壊れる原因です。Simul は、入力中のページには一切手を触れません。翻訳された写しはその隣にあり、設計上、操作を受け付けません。誤ってそちらで押したり送信したりすることはありません。
Chrome で動作し、翻訳はお使いの端末の中で行われます。ソースコードは MIT ライセンスで GitHub に公開しており、リリース時には作り方も記事にする予定です。
この先の予定
ほかのラボも進行中です。役に立つと分かったものは、正式なプロダクトへと進みます。そうでなければ、少ない費用で学びを得て次へ進みます。どちらであっても、その一週間には価値がありました。ご感想はいつでも hello@pococo.ai までお寄せください。
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